定年後に飲食店を開業するポイント
定年後、自分のお店を持ちたいと憧れる方が多いです。今回は喫茶店など飲食店を立ち上げる際のポイントをお話しします。
(1)コンセプトを決める まず、開業予定の地域の競合店を把握しましょう。競合店と比べ、自分の店ならではの強みや良さを生かした基本概念を決めましょう。
(2)ターゲットを考える 来店するお客さまの像を具体的に考えましょう。60代以上でコーヒーを飲みながらゆっくりとしたい人向きや、ペットの同伴を可にし、ペット好きの人々が集う店などと、イメージしましょう。
(3)メニュー作り ターゲットに合わせたメニュー作りをしましょう。食材選び、値段、飲食の提供方法はターゲットによって変わります。
(4)資金計画 お店を立ち上げるのに、いくらかかるか(初期投資)、毎月維持するのにいくらかかるか(運転資金)を計算しましょう。内装は、数社の施工業者の見積もりや施工実績を調べ、依頼先を考えましょう。
(5)人材確保 定年後は夫婦でお店を切り盛りする方も多いです。身内以外の人を開業当初から雇うか否か考えましょう。人を雇う場合は、知り合いから探す方法のほか、ハローワークなどに求人を出す方法もあります。
(6)物件の確保 店舗の立地はとても重要です。店舗を借りるのに時間がかかり過ぎて、起業が遅くなってしまう方も少なくありません。不動産仲介業者を活用しつつ、自分の足でもよい物件を探しましょう。
(7)集客方法 販売促進のためチラシを作成してビラ配りやポスティングをしたり、ホームページやブログを活用したり…どのような方法を実施するか考えましょう。
(8)融資 お金を借りるか否かの検討です。借りる場合は、店舗物件をある程度決めてから、金融機関に相談しましょう。
(9)補助金の申請 返済不要な補助金を、申請するかどうかを検討しましょう。いくらぐらいの補助金が、いつ入金されるのかも併せて確認しておきましょう。
(10)起業形態を選択 個人事業主で開業するか、株式会社などの法人を設立するか考えます。
(11)事業計画書を作る (1)~(10)を書面にしましょう。自宅の改装などではなく、新たに店舗を確保する場合は、起業の年間スケジュール表を作成することをお勧めします。いつ起業するか▽いつから物件を借りるか▽集客開始の時期▽従業員の求人募集を始める時期-など、目安を決めましょう。
(12)フランチャイズも考慮 フランチャイズの加盟店になり、本部から出店地域の選定や内装などのアドバイスを受ける方法もあります。ただし、本部に加盟金や毎月一定の金額を払うことになります。
以上が開業のポイントです。準備は大変ですが、理想のお店のため、楽しみながら準備していただきたいと思います。