クラウドファンディング(CF)についての質問を受ける機会が増えています。CFは、自分の計画(プロジェクト)を専用サイト上に掲載して、不特定多数の人から資金を募る資金調達の方法ですが、新型コロナウイルス禍になって利用する方が増えているようです。今日はコロナ禍におけるCFの活用事例をご紹介します。
事業存続
コロナ禍で一番増えたと思うのは、事業を存続させるためのプロジェクトです。例えば、飲食店や美容室の事業者が運転資金の調達を目的としたプロジェクト。支援してくれた人に提供する商品・サービス(リターン)には食事券やサービス券などを設定し、主に既存客が支援していることが多いです。
課題解決
コロナ禍による課題を解決するプロジェクトも多いです。例えば、コロナ禍によって発生した「フードロス」という課題解決のために、本来廃棄するはずだった食材を販売したり、コロナ禍で職を失った人向けに生活必需品や食料を支援したりするプロジェクトなどです。社会課題を解決するケースの場合、支援者はリターン目的ではなく、その内容に賛同して支援している人が目立ちます。
商機拡大
コロナ禍を商機と捉え、新たな商品を販売し成功させた事例もたくさんあります。リターンにコロナ禍に役立つ商品自体を設定し、資金提供した方に商品を提供する、予約販売のようなプロジェクトです。コロナ禍によって需要が高まった除菌グッズや、テレワーク関連のアイデア商品が多かったです。
このように、一口にCFといってもさまざまな利用目的があります。皆さんも他の方の事例を参考にして、CFの利用を検討してみてはいかがでしょうか。