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日経MJ・ゆる起業のススメ

2021年11月02日

【ゆる起業のススメ】弦楽器、EC特化でコスト抑制

 今回は、勤めていた会社の一部を引き継ぐ形で起業された方を紹介します。ネットショップ専門の弦楽器店マリオルッチ代表の辻宏友さん(49)です。


 もともと辻さんはハードロック好きが高じて楽器の製造販売を手掛けるイーエスピー(東京・千代田)に勤めていました。入社してからギター売り場を担当していましたが、30歳で弦楽器の担当となり初めてヴァイオリンに触れます。


 弦楽器についてはそれまで何も知りませんでしたが、同僚や常連の方に教えてもらったり、ヴァイオリン教室に3年ほど通ったりして理解を深めます。弦楽器担当になり10年が経過したころ、会社がヴァイオリン事業から撤退することになり、思い切って独立することを決めました。


 独立時に、担当していた「弦楽器専門店マリオルッチ」という売り場名称や仕入れ先などを引き継ぐ許可を会社からもらうことができスムーズに起業できたといいます。


 勤めていた会社の一部事業を引き継いで起業される方は少なくありません。引き継ぎ方は人それぞれですが、事業譲渡に際しての金銭授受の有無や、取引先や顧客の継承など、会社側とよく相談することが大切です。


 現在辻さんは実店舗を持たず、通販サイト構築支援のGMOメイクショップで構築した電子商取引(EC)サイトなどを通じて事業展開しています。ヴァイオリンは小さいお子様からご年配の方まで年齢層が幅広いので、分かりやすい価格設定や注文方法にするようサイト作りを心掛けているそうです。


 また音色を聞いて購入したいというお客のため、要望があれば音楽スタジオを借りて実際に使ってみる機会を設けているそうです。


 弦楽器は取り扱いが難しいデリケートな商品です。本体と弓は温度管理が必要なので自宅で保管し、小物類は専用の倉庫を借りて注文毎にご自身で梱包し発送しています。


 物販関連で起業される場合、辻さんのようにネットショップからスタートする方が多いです。起業当初から店舗を構えると固定費負担から資金繰りに苦労するためです。


 ただ自社専用のECサイトをゼロから立ち上げると費用がかかります。広く店舗を認知させるための広告費も必要です。そこでアマゾンや楽天市場などのECモールに出店する方法や、メイクショップなどの低コストでECサイトを構築できるサービスを利用するのがおすすめです。ECサイトとは異なりますがクラウドファンディングサイトを活用して予約販売を受け付ける方も増えています。


 辻さんはいつの日か実店舗を構え、対面で販売したいそうです。弦楽器の専門店は大きな都市部にしかないので、楽器店のない地域に楽器を持って出張販売に行ってみたいとも話されていました。


 弦楽器は敷居が高いと思われる方もいます。ただ最近は、クラシックだけではなくロックやジャズのライブなどでも演奏されることが増えているようです。たくさんの人に弦楽器の素晴らしさを伝え、気軽に楽しめる環境作りのお手伝いができたらいいなと笑顔で話されていました。(銀座セカンドライフ社長 片桐実央)

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