東京都の「インキュベーションHUB推進プロジェクト事業」の採択を受け、シニア世代の起業支援を目的として、西武信用金庫と弊社銀座セカンドライフ共催の「セカンドライフビジネスプランコンテスト2015」を1月に発表しました。
3月11日に審査を通過した7人による最終プレゼンが行われ、受賞者が決定しました。応募条件を法人代表または個人事業主は50歳以上に設定したのが特色です。予想を超えるユニークでしかも現実的な視点のアイデアが集まり、選考に悩んだほどです。
最優秀賞に輝いたのは株式会社はーとびーとの赤神直樹さん(61)のビジネスプラン「ソーシャルビジネスとしての訪問理美容業」です。少子高齢化が急速に進むわが国において、何らかの理由で外出できない社会的弱者のために、訪問理美容のビジネスをすすめたいというプレゼンでした。
外出困難な高齢者や障がい者はなかなか理美容のサービスを受けられません。そこで理美容技術者が外出困難者の居宅や施設に出張し、施術を行い、彼らのQOL(生活の質)の向上に貢献する事業です。事業の新規性・独自性、市場規模などもきちんと説明し、中期計画、将来の展望もしっかり語られました。
最優秀賞受賞で赤神さんは賞金並びに弊社レンタルオフィス6カ月無料、専門家指導6カ月無料の副賞を手に入れました。
「行政にすべてをまかせるのではなく、私達のようなアクティブシニア(元気な中高年)がパッシブシニア(介護が必要な中高年)を支援していく発想が必要と考えます」と感想を述べ、大きな拍手を浴びていました。 (取材・構成:藤木俊明)