定年起業で「ネットでの通信販売」を検討している人も多いかと思います。既製品を仕入れるのではなくて、奥様が趣味で作ったハンドメード品をネットで販売してあげたい、なんてこともあるかもしれません。協力し合って起業するのも素敵ですね。
その場合、大手のネット通販業者への出店を考えがちですが、出店料の負担がありますし、競合に紛れてしまい、商品の差別化ポイントをうまく訴求できないことも考えられます。
そこで、自前でネット通販の“お店”を作ることを検討してみましょう。ちょっと身構えそうですが、今はそんなに難しいことではなくなりつつあります。
たとえば、「カラーミーショップ」や「Jimdo(ジンドゥー)」などのネットサービスを利用すれば、低価格で自分の通販ショップができます。「自分の店を持つ」という夢がローコストで実現できるのです。
自作するまでもはないけれど、大手サイトの中で埋もれたくないという人は、専門の通販ショップに出店するという手もあります。ハンドメード品の場合は、「minne(ミンネ)」「Creema(クリーマ)」などが代表的です。
物を売る際、悩むのが値付けです。材料代や制作時間×人件費で原価を計算し、パッケージや包装紙、配送会社も検討します。送料なども考慮しましょう。
商品に付加価値を持たせるブランディングも必要です。どうしてその商品が生まれたかのストーリーを考えましょう。さらに、ネット通販は商品写真がキモです。写真撮影には特に気を配りましょう。
売り上げがある程度できてきたら、関連する教室を開いたり、他者の商品を扱うなどして事業の幅を広げていきましょう。(取材・構成 藤木俊明)