高橋公太氏(64歳)=写真= は、新人プログラマー向け講師など主にIT畑で個人事業を行ってきたが、オーディオシステム開発をライフワークとして、現在「kotasound」の立ち上げ準備を行っている。
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私は以前より現状のオーディオシステムの再生音に不満を持っていました。数百万円するスピーカーやアンプで音楽を聴いても納得できない。「いい音」ではないと感じていたのです。研究を続け、現在の再生方式とは異なる方式を考えつき、「kotasound」と命名しました。その理論を専門家の方々にお話したのですが、取り合ってもらえませんでした。そこでいろいろなルートを頼り、情報処理学会の第109回音楽情報科学研究会(2015年11月)で理論の説明を行いました。反対の声は上がりませんでしたので、来年度7月にこの学会で実際のデモンストレーションを行おうと、銀座セカンドライフ片桐社長のアドバイスのもと法人設立の準備も進めています。
今現在、kotasound方式の新しい信号で再生するシステムの試作は完成しています。kotasoundの特許については、日本国内では申請し、米国への特許申請も手続き中です。この米国特許申請が完了したら、大手のクラウドファンディングで出資を募り、製品を販売したいと考えています。売価は1台20万円以下におさえたい。どうして米国のクラウドファンディングかというと、国内のそれより規模が大きいからです。
2017年度には出荷にこぎつけ、年間1000台販売を目指し、年商は2億円、利益率は20%と事業計画を立てています。kotasound方式を理想的な状態で稼働させるための専用スピーカーも開発中です。現時点では大型ですが専用の特性を持ったスピーカーを量産すれば小型軽量で安価なスピーカーが市場に提供できると考えています。
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今年は勝負の年という高橋氏の今後の取り組みについては、後編に紹介する。(藤木俊明)
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企画協力・銀座セカンドライフ
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