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日経MJ・ゆる起業のススメ

2020年10月23日

【50歳からのゆる起業】世界の宝飾、銀座拠点に発信

 上水樽文明さん(61)は、30年以上勤めた京セラを55歳で早期退職し、ジュエリーや生活雑貨を企画販売する合同会社オフィスTARU(東京・銀座)を6年前に設立しました。


 ファッションとして身につけるためのダイヤモンドやカラーストーンのジュエリーはもちろん、匠の技による伝統工芸品(クリスタルガラス、カメオ)など、世界のアーティスト作品を扱い、銀座を拠点に外商や展示会などで販売しています。子供やお孫さんへの「代々への贈り物」としての提案も特徴だそうです。


 前職では、新規事業のセラミックナイフや人工宝石の販路開拓、ドイツの大手磁器メーカーと共同開発した新素材食器の営業責任者や、宝石店の店長などを経験していました。


 自社が提供する「ジュエリー」という商品イメージから、銀座での起業を決めました。実際に銀座にいるとお客様のクオリティーの高さを感じ、「やはり銀座というブランドとお客様がマッチしている」と改めて認識したそうです。


 起業時には「製造業のような設備投資が必要ではないため、手持ち資金以外に借金はしないこと。高額商品を扱うため、必要な在庫以外は消化仕入れ(陳列商品の所有権は仕入れ業者にあり、販売時に仕入れが発生する取引)とし、リスクを回避すること」を心がけました。ただ消化仕入れにしても会社の社会的信用がないため、起業当初はかなり交渉に苦労されたそうです。


 起業して3年目には、元同僚の方々のおかげで京セラとの協力関係が深まり、幅広いジュエリー関連の商品の仕入れができるようになりました。またホテル催事や各国大使館の催事などの大型イベントにも参加できるようになり、新規顧客を獲得する機会が増えました。


 3年目に事業が安定して来たのは、この仕入れ面が改善されたことが大きな要因です。「最近は高額商品もネットで売れていますが、ジュエリーのようなものは実際に手にとってお見せしないと購入していただけない」と感じているそうです。そのうえで「お客様は購入するまでのプロセス自体も楽しまれています。良い商品を仕入れ、お客様に見てもらうことが大事だと思う」と説明してくれました。


 起業当初から服飾デザイナーとコラボして、フレンチレストランなどをはじめとした様々な地域、会場で自社企画のイベントを定期的に開催しています。他社の大きなイベントに出るだけではなく、自社で開催することも、営業力を高める上で重要だということです。


 また新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、自宅で過ごす時間が長くなっています。そこで競合他社と差別化を図るため、自宅で楽しめる商材をもっと強化するそうです。仕入れ先との打ち合わせや、回収業務などもオンラインで効率化する計画です。


 会社の経営理念には「彩」「奏」「住」の3つのキーワードを掲げました。メイン事業のジュエリーで「彩」を、音楽とコラボしたイベントを企画して「奏」を、様々な作品で快適空間としての「住」の価値を高める提案を心掛けているそうです。


 「夢を売る商いだけに、納品するときにお客様の笑顔が見られた時がこの上ない喜びで、やりがいにつながっている」そうです。最後に「起業した時は75歳まで働きたいと思っていたが、今では目標が伸びて80歳まで元気に働きたいと思うようになった」と楽しそうに語ってくれました。


(銀座セカンドライフ代表 片桐実央)

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